
まずは自己紹介がてら私のカメラ遍歴を。
私は、昭和52年、新潟県上越市で細々と写真屋を営む両親のもとに生まれました。
写真屋の長男ということで、生意気にも小学生のうちからマニュアル一眼レフカメラを与えられて育ちました。
当時はもちろんフィルムカメラ。しかも白黒フィルムばかりを与えられました。
記憶があいまいなのですが、カメラはたしかCanonのFTbだったと思います。
小学校高学年くらいになると写真部の部長もやっていました。
理科室に暗幕を貼り、白黒現像。
当時、私の好きだった子の弟が副部長をしていて、彼の持ち込む写真にたまに写っている想い人にドキドキしていた思い出があります。
この幼少時代を読んで、「なーんだ。全然初心者じゃないじゃん!」と思われた方もいるでしょう。
ところが当時の私は、心から写真を楽しんでいたとはいえませんでした。
白黒なんてつまらない。
マニュアルのでかいカメラよりオートのコンパクトがいい。
そんなこんなで中学生になる前に、写るんです以外のカメラを一切使わなくなってしまいました。
このときから夢中でやっていたら、少しは人生違ってたかもしれません。
中学時代、久しぶりにFTbを取り出してみると、レンズに何やら白いものが・・・
ここでピンと来た方!あなたは結構写真撮ってますね。
そう!レンズにカビが生えていたのです。
カメラのレンズはかまってあげないとカビが生えるという事を初めて知った瞬間でした。
恐る恐るおとんに報告。
・・・カメラごと取り上げられました!!!(笑)
で、しばらくカメラのない生活を送ること約10年。
23歳になっていた私はすっかり仕事にも慣れ、社会人として色々な経験をしていました。
う〜ん。今のこの状況を記録に残しておきたい!
世の中はデジタルカメラが流行し、200万画素が当たり前の時代でした。
私は実家に電話し、「5万円で購入できるデジカメない?」と言いました。
そして、私の手元に届いたカメラがCanonのIXY DIGITAL300です。
当時、相場は約6万円でしたが、実家経由の卸値で少し安く手に入れました。
初めて自分で買ったカメラ。今は手元にありません。
このカメラ、コンパクトと呼ぶにはちょっと大きすぎで、さらに結構な重量がありました。
それが原因なのか、結局あまり使わなかった記憶があります。
転機は突然訪れました。
IXY DIGITALの購入から約2年半後の25歳の時、CanonからEOS Kiss Digitalが発表されました。
デジタル一眼レフカメラの初めての普及機です。
当時、デジタル一眼レフカメラは20万円以上が当たり前でした。
さらに、それらのカメラを使うには、別にレンズが必要だったのです。
そんな折、EOS Kiss Digitalは標準レンズ込みで約12万円でした。
衝撃の価格。
それでも高いと思う人には高いのでしょうが、私には激安に思えました。
何しろ、20万円で売られていた上位機とほぼ互角の性能で、この価格だったからです。
妹の結婚式が控えていたこともあり、私の購入の決意に迷いはありませんでした。
・・・ですが、ちょっと発売が遅すぎました(笑)
EOS Kiss Digitalの標準レンズではカバーできない望遠領域のレンズを購入しようと、某カメラ屋の中古品を物色していたところ、OLYMPUSのE-10というカメラに出会ってしまったのです。
35〜140mm相当でF値2.0〜2.4(←意味不明だったら読み飛ばしてくださいね)というとんでもないレンズを搭載したレンズ一体型デジタル一眼レフカメラが破格の値段で売られていました。
私の買い物はレンズからデジタルカメラに代わり、EOS Kiss Digitalの予約を入れているにも関わらず、結局、立て続けにカメラを購入することになりました。
そしてこの2台のカメラが、「写真を撮る事の楽しさ」を教えてくれたのです。
しばらくこの2台体制で写真を撮っていましたが、今度は小さいカメラがほしくなりました。
よく、「カメラなんて一台でいいじゃないか。何台も贅沢だ」という人がいますが、それは違うと思います。
確かに、写真を撮るのは一台のカメラで十分ですが、カメラの種類、レンズの種類によって撮れる写真は千差万別です。
一眼レフカメラでは気軽に持ち歩くことができなくても、コンパクトなカメラであれば毎日胸ポケットにしまっておける。これって大事なことだと思うんです。
そこで購入したのがMINOLTAのDiMAGE Xtというデジタルカメラ。
結局、思ったほど活躍していないカメラですが、いざというとき気軽に持っていけるので、一台はあると便利です。
そして、DiMAGE Xtの購入からわずか3ヶ月。
プロ仕様の高級デジタル一眼レフカメラに手を出してしまいました。
今思えば、最高の買い物だったといえるほどのお気に入り、OLYMPUSのE-1です。
私のよさこいフォトサイト「新潟神事」の写真のほとんどが、このカメラで撮ったもので、愛着もひとしお。
その後、CanonのEOS 20Dというハイスペックデジタル一眼レフを購入するも、今でもよく持ち出すのはこのE-1です。
しかし、こんなデジタルどっぷりの日常を送っていると、急にアナログの世界が恋しくなりました。
理由の一つに、「恋愛写眞」という映画があります。
「もう一度、フィルムで撮りたい」
そう思うまでに、それほど時間はかかりませんでした。
「恋愛写眞」の中で使用されているカメラ、CanonのNew F-1をネットオークションで購入し、マニュアル一眼レフフィルムカメラのフィルム巻上げレバーの感触などを懐かしんでいました。
このカメラ、発売開始は約20年も昔なのですが、これが今現在もCanonの最高峰のマニュアル一眼レフ式フィルムカメラなのです。
このNew F-1にリバーサルフィルムを入れて撮るのが最近のちょっと贅沢な楽しみです。
途中、SONYのDSC-F828やCONTAX T3というカメラも購入してますが、これはどちらかというと売り目的のようなもので、少し使っては見ましたが、予定通り手放して今はありません。
決してこの2台が気に入らなかったわけではないのですが、この2台のカメラは市場でも人気が高く、結構高値で取引されています。どちらかというと贅沢品の部類なんです。
今でも5台のカメラを所有しているので、最低限の機材だけ手元に残し、この2台は私の車検代等に消えました。
いつかまた買い戻すかもしれません。(もちろん安くなったときに)
ということで、長くなってしまいましたが、私が本格的に写真を撮り始めたのは、EOS Kiss DigitalとE-10を購入した2003年の9月頃からになります。
まだ2年経ってないんです。。。
このブログでは色々と知ったかぶりを書くと思いますが、こんな初心者にお付き合いいただければ幸いです。
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